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T.Matの名盤探求

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ジャンル別名盤評定 ~ Electric Blues 編~





ブルースはポピュラー音楽における重要なルーツであると思っているが、
すぐにロバート・ジョンソンの名前が出て来がちな風潮は、ブルースへの門戸を狭めている。

ロバジョンに代表されるアコースティック・ブルースを楽しく聴ける耳のある人は多分少ない。

だったら、ここらで比較的ブルースの中でも派手で分かりやすいエレクトリック・ブルースに絞って評定をしてしまおう。という算段。



順位アーティスト名アルバム名評定
1Buddy GuyStone Crazy!1981SSSUS
ピックアップ…"I Smell a Rat","You've Been Gone Too Long"
↑ブルースの哀愁、狂気、激情、自意識が全て詰め込まれたバディ・ガイにしか出来ない境地。
2Howlin' WolfThe Back Door Wolf1973SSSUS
ピックアップ…"Moving","Speak Now Woman","The Back Door Wolf"
↑吠えるダミ声男の最高傑作はこれ。ブルースに馴染みのないハープシコード(チェンバロ)という楽器が使われており、これがアルバムの評判を大きく下げているが、今やそれはこの作品の一つの個性として、そしてそれをゴリ押してブルースとして成立させるウルフの豪腕ぶりも含め再評価されるべきである。
3Fenton RobinsonSomebody Loan Me a Dime1974SSSUS
ピックアップ…"Somebody Loan Me a Dime","You Say You're Leaving","You Don't Know What Love Is"
↑スムースで洒脱なブルースアルバム。ソウルやジャズを聴いている様な感覚にもなる。ボーカルやギターは聴き手をを圧倒するような感じではなく、非常に円やかで整然としている。この感覚は同じスタイルでは珍しい。
4Albert KingI Wanna Get Funky1974SSSUS
ピックアップ…"Playing on Me",'Til My Back Ain't Got No Bone”,"Cross Cut Saw"
↑このタイトルと、バックのリズムセクションがファンクバンドのThe Bar-Kaysであるということから、ブルースの範疇をはみ出ており、ハードコアなブルーズメンからは邪道と見做されるかも分からんが、カッコよくノレればそれでいい。
5R.L. BurnsideBurnside on Burnside2001SSUS
ピックアップ…"Shake 'Em on Down","Jumper on the Line","Snake Drive"
↑超遅咲きブルースマンによるエネルギッシュなライブ盤。
ガレージ・ロック・リバイバル勢もびっくりな荒々しさとダーティーさ。殆どブルースロックであるが、あまりに原始的であるためここに入れさせて頂く。
6Luther AllisonBad News Is Coming1972SSUS
ピックアップ…"The Little Red Rooster","Raggedy and Dirty"
↑サザンソウルもこなせそうな野太いシャウトのボーカルと、激情型のギターが組み合わさったインパクトのあるアルバム。ロックが好きな人は外せない。
7B.B. KingLive in Cook County Jail1971SSUS
ピックアップ…"How Blue Can You Get","The Thrill Is Gone"
↑ブルースの王様といえば『Live at the Regal』が有名だが、正直ライブ盤ならこちらの方がいいし、ブルースど真ん中という感じがする。また、刑務所での演奏というシチュエーションが、異様な熱気を生み出していて、魅力を一層引き立てる。
8John Lee HookerThe Healer1989SSUS
ピックアップ…"The Healer","Think Twice Before You Go"
↑フッカーは他にもあるだろ!というツッコミがあるだろうが、聴きやすさはこれがダントツ。多彩なゲスト参加と、初っ端のサンタナとの共演曲も相まって邪道感もあるが、共演者もブルースに近しい者が多く、聴き進めれば割と真っ当なブルース。
9Big Mama Thornton and the Chicago Blues BandBig Mama Thornton Vol. 2: The Queen at Monterey1967SSUS
ピックアップ…"I'm Feeling Alright","I Feel the Way I Feel"
↑女性ボーカルとして唯一のトップ10入り。あまりのダイナマイトぶりで、リズム&ブルースに行ってしまいそうな所を一歩踏みとどまってブルースに留めている。
脇を固める Muddy Watarsを中心とした当時のトップブルースマン達が、レールをしっかり敷いているのだろう。
10Muddy WatersAfter the Rain1969SSUS
ピックアップ…"I Am the Blues","Ramblin' Mind'"
↑著名なブルースマンで数多くの作品があるが、最も彼の泥臭い魅力が表現されているのはこれ。
身体の芯にずっしり響く。
※選出にあたって

同名義につき1枚のみに絞り込んだ。

・Muddy Watars『Electric Mud』、Howlin' Wolf『The Howlin' Wolf Album』辺りも多分いい作品だけど、サイケデリック・ロックに寄りすぎている為除外。

・Piano Bluesというスタイルもあるが、あまり面白いと思った作品がない?のと、ジャズやR&Bに吸収されたり変節しているものが多いので、取り上げなかった(厳密には重要な方が一人いるが、今後アーティスト別にて取り上げる予定)。

・Stevie Ray Vaughan、Johnny Winter、ブリティッシュ・ブルースについては個人的にはロックに分類されると思うので除外。ブルース・ロック全般については今後のジャンル別評定にて取り上げるかもしれない。
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