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T.Matの名盤探求

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アーティスト別ディスコグラフィ評定 ~John Coltrane編〜





モダン・ジャズにおいて誰よりも深みに達した求道者。
彼以降のサックスプレイヤー、ジャズミュージシャンのみならず、広範な音楽に影響を及ぼした。


※PrestigeやAtlanticが契約終了後にレーベル側の判断で勝手にリリースしたアルバムは除いて、彼のリーダーアルバムと一部のコラボレーション作をリリース順に並べて、勝手にカウントした。

※※『Impressions』と『Live at Birdland』は、ライブ音源とスタジオ音源の混合で扱いが微妙だが、こちらもカウントに入れた。

※※※没後のアルバムは評定に含めなかった。



カタログアルバム名評定ピックアップ
1stColtrane (The First Trane)1957C"Bakai"
↑コルトレーンの初リーダー作にあたる。トレーン節とでも言える音使いが早くも垣間見られるものの、垣間見せるだけに終わる。
2ndBlue Train1958A"Blue Train"
↑初期コルトレーンの名盤と言われている。1曲目を筆頭に完成度は高いが、後の作品の様な独自性はまだ薄い。とはいえ聴きやすく間口は広い。
3rdJohn Coltrane with the Red Garland Trio (a.k.a. "Traneing In")1958D
4thSoultrane1958C
↑初期コルトレーンのその他2枚はマニア向け。
5thGiant Steps1960SS"Giant Steps","Mr. P.C."
↑いきなりの変革、才能の爆発を遂げたコルトレーンの代表作の一つ。理論面、技術面でかなり革新的な作品とされているが、そんなことがよく分からなくても独特な音像を聴衆にぶつけてくる。
6thColtrane Jazz1961C
↑名盤2枚の合間に発表された小品集的なアルバム。前作ほどの才気の爆発もなければ次作ほど馴染みやすくもない。
7thMy Favorite Things1961S"My Favorite Things"
↑コルトレーンといえば、とりあえずコレかBlue Trainが聴きやすさでは群を抜いている。ミュージカルの楽曲のカバーとはいえ、タイトル曲を知らない人はいないだろう。これを以ってコルトレーン流のモードジャズスタイルが明確に始まった。
8thOlé Coltrane1961S"Olé"
↑コルトレーンのアフリカ音楽路線その1。1曲目からクライマックス。このタイトル曲が全て。音の敷き詰め方がエグい。
9thAfrica/Brass1961S"Africa"
↑アフリカ音楽路線その2。もうこちらはタイトルから直球。でも意外と前作のがアフリカっぽい?より奥行きを重視した感じ。正直前作とこのアルバムの1曲目、この2曲だけでアルバムが成り立つが、さすがに濃すぎて分散したか。
10thColtrane1962A"Out of This World"
↑コルトレーン流モードジャズが完成し、それなりの風格を持った作品。但し、ここまでの流れからするとちょっと余裕持ちすぎというか、アフリカ路線2作の様な熱量はない。
11thDuke Ellington & John Coltrane1963SSS"In a Sentimental Mood","Big Nick","Angelica"
↑音楽家として成熟しつつあったコルトレーンと、巨匠エリントンの圧倒的な支配力と包容力が作り出した偉大な遺産。
一聴しただけでは、余りにも清々しく時間が流れて行き、あまり掴めないまま終わってしまうかもしれない。しかしその実は深さと穏やかさと愉快さに満ち溢れた宝の山。
12thBallads1963A"All or Nothing at All"
↑タイトルの通り、クール・ジャズ的なバラード集。あんまりこういう系のジャズは好まないが、好きな人は好きだと思う。4曲目はちょっと変態的でカッコいいね。
13thJohn Coltrane and Johnny Hartman1963D"Autumn Serenade"
↑よく知らんが歌ウマでダンディな方とのボーカル・ジャズ。BGMとしてはいいが、聴き所はあまり…
…俺がボーカル・ジャズものときちんと向き合えないだけか。でも最後の曲は渋くてカッコいい。
14thImpressions1963B"India"
↑いよいよここから前衛的(実験的)な要素が出始める。と言っても1曲目以外はそんなにか。まだ"フリ"の段階。
15thLive at Birdland1964B"Your Lady"
↑こちらもまだフリ段階のアルバム。最初と最後の曲に熱量を感じるが、前衛性でいえば前作とそこまで変わらないか。
16thCrescent1964C
↑何かが起きそうで何も起きないという感じ。いつまで前フリが続くんですかねえ。
17thA Love Supreme1965SS"Part I - Acknowledgement"
↑遂に何かが起きた。非西洋的伝統(宗教)音楽(アフリカ、アジアなど)の要素とフリージャズ的なぶっ飛び感が掛け合わさり、独特の陶酔感と世界観を持った音楽が完成した。いわゆるスピリチュアル・ジャズの誕生。コルトレーンのキャリア史上最高傑作とされ、音楽史上でも重要な作品。この気高さは未だに色褪せない。
18thThe John Coltrane Quartet Plays1965BChim Chim Cheree
↑前衛的要素が強調され、精神世界の闇みたいなものを想起させる味わい。前作の上品さの反動か。ちょっと怖くもある。
19thAscension1966Ascension (Edition I / Pt. 1)
↑更にノールールな音楽へ。
…ってなんだこれは。曲の終わりみたいなゴチャっとした展開が延々と続く。そもそもフリージャズ自体が個人的にあまり理解出来ない分野であるが、これはもうカオス。『至上の愛』にあった整然とした雰囲気はどこへ行った。理解出来そうだなと思った次の瞬間にはもうその期待が打ち砕かれる。
20thMeditations1966B
↑前作のカオスを通過した上での、ちょっと闇落ち気味の作風。なにか整合している感じがなくもないので、一応聴けるけど、どこか怖い。
21stKulu Sé Mama1967SSKulu Sé Mama (Juno Sé Mama)
↑闇落ち路線と少し前のアフリカ路線が見事に融合し、洞穴かジャングルの中に居る様な感覚になる(?)。それでいて、もはや呪術か祈祷のような雰囲気を醸し出した大作。ある種の探検が終わると、最後にやたら爽やかな開放が待っているが、一体どんなストーリーを思い描いたのだろう。各々が感じてくれ。
22ndExpression1967SS"To Be"
↑生前最後に相応しい、キャリアの集大成と言ってもいい荘厳で安定感のあるアルバム。決して最初に聞くべきアルバムではないが、聴き込む価値は大いにある。
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